依り代を破壊することでタルパを消せるという意見を聞きます。
しかし、私は依り代を破壊するだけではタルパは消せないと考えています。
両者の違いは、タルパがどこに存在しているかという考え方によるものだと思います。
私は依り代があろうがなかろうが、タルパそのものは心の中に存在すると考えています。タルパという存在は人の脳がつくり “心の目” で見ているので(いわゆる『脳内現象派』)、一度生み出されたタルパは脳内に住み続け、忘れない限りは離れないと考えています。
対して「依り代を壊すことでタルパが消える」と言う人達はタルパを外的なものだと考えています。
たとえ自分が生み出したタルパであっても、依り代など外部の物に完全に依り憑かせられるという考えを持っているのだと思います。
私はこの考えに疑問を抱きます。
仮にタルパが保持者の脳から離れて “完全に” 依り代の中に入っているとすれば、そのタルパを他の人の脳内に移住させることも可能なはずです。それができれば依り代を介して他人とタルパの共有ができるのですが、それが可能だとは思えません。
他人とタルパの共有ができないと言われるのはどのタルパにも保持者の主観が影響し、その主観は保持者から外には出せないからだと考えています。依り代の中に入っている “なにか” だけではなく保持者の主観も合わせてタルパというものが出来上がると考えているからです。
その事から依り代にタルパを入れることについて考えてみると、依り代にタルパを入れるということは「 “脳内で” 依り代にタルパが入っているという “想像をすること” 」ではないか？という結論に行き着きました。
依り代を壊すことによって「タルパは依り代と一緒に壊れた」と “思い込ませる” ことは可能ですが、その思い込みが弱い人の場合依り代を壊してもタルパ自体は消えないのではないかと思います。