過剰空想について説明しているサイトの中には「現実の人間との関係が疎かになる」という記載がある所もありますが、これには過剰空想が全てだとは言い切れない部分があります。
まず「悪影響がないため病気とは言い切れない」場合です。
想像上の友人のほとんどが健康的被害をもたらさない事も分かっています。それなら人間との付き合いも思念体との付き合いも等しく尊重されるべきではないかと私は考えます。
必要最低限の人間関係も築けないとなると病的だと言えますが、ここで言う必要最低限に友人や恋人を持つことは含まれません。
次に「別の障害が原因である」という場合です。
孤独も独身も、少なくとも外的要因が関わることなので病気のように薬や自分の考え方を変えただけで治せるものではありません。
孤独や独身を思念体で補う人は空想をしすぎる病気ではなく、人間関係を築けない障害(コミュニケーション障害、社交不安障害、自閉症スペクトラム障害など)と扱うのが適切ではないかと思います。
なので私はこの手の人を病的な『過剰空想』と呼ぶことに違和感を感じます。