タルパが独立した意思を持ち、自律的に行動することです。あたかもタルパが自動的に動いているように感じられる事から『オート(=自動)化』と呼ばれています。
「オート化は存在するのか」というページで述べましたが、オート化で重要なのは “タルパと自分の意思を切り離すこと” です。これをなくしてオート化はできません。
それではどのようにすればタルパと自分の意思を切り離せるのかを説明します。
オート化の訓練にあたって注意しておいてほしいことがあります。
まず、オート化と解離性同一性障害は全く異なるものです。オート化はタルパの考えを自分から切り離すことですが、それによって記憶が途切れることはありません。
もしオート化の訓練によって記憶が飛ぶなどの症状が見られた場合は訓練をやめて病院に行ってください。記憶喪失は訓練の成果ではなく解離性同一性障害の症状です。
次に、法的な責任について忘れないでください。
タルパを利用して犯罪を犯すなどはあってはならない事ですが、万が一そのような事態が起きた場合、法的な責任を負わねばならないのは保持者自身です。
意思を切り離すといってもそれはタルパに完全に責任転嫁できることを意味しません。
残念ながら、法律ではタルパの存在について認められておらず、保持者と同一人物と見なされます。
そのような現実を目の当たりにしてつらい思いをしないためにもタルパが悪さをしないように気を配りましょう。
自分とタルパの考えを切り離すということは、想像だけではなかなかうまくいきません。
もし意識するだけで区別ができるのなら特に何も必要ありませんが、そうでない場合は目に見える形で区別することから始めましょう。
例えば
などです。
アカウントを作る場合は、まずは保持者のみと繋がった状態の鍵垢で会話することをおすすめします。
理由としては、まだオート化できていない内は他の人と交流することによって似たような気の遣い方をして、結果として思っていた性格ではなく保持者と似たような性格に変わってしまうからです。
そのためにも性格に沿った受け答えが身につくまでは気を遣わないで良い人とのみ繋がることをおすすめします。
交換日記をするのなら、自分の言葉とタルパの言葉をペンの色やページなどで区別できるようにしましょう。
タルパになりきること(=憑依)が難しいのなら、「この性格のタルパならこう言うだろうな」という想像をタルパの言葉として書く分で全然構いません。
私がおすすめしている「アカウント作成」も「交換日記」もどちらも書き言葉でのコミュニケーションであることに気付いたと思います。
オート化を説明している多くのサイトでは話し言葉を脳内でシミュレートするやり方を勧めていますが、実ははじめのうちは書き言葉の方がやりやすいのです(少なくとも私はそうです)。
話し言葉はそれを話しているその瞬間しか言葉をイメージすることができません。つまり考えながらタルパと話す想像をしていると、「考える」という別のことに気を取られながらの瞬間しか話す想像ができず、想像に集中できません。
対して書き言葉は考えながら少しずつ書くことはできますが、書いた後に見返すことができます。
書いている間は考えることに集中して、タルパが言うであろう文章を書けたらそれを一通り読んでみて、その時にタルパが喋っている想像をすれば良いのです。
この書き言葉での会話に慣れてきて、想像が早くできるようになったら良い調子です。
「書くスピードが想像のスピードに追いつかない」となった時が話し言葉に切り替えるタイミングです。
この時点ではほとんどオート化は完了しているので、特にこれと言った訓練をする必要はありません。